地政学を経営に② 朝鮮半島(1/2)

地政学1 朝鮮半島  

半島国家の宿命

北朝鮮がもし崩壊したならばどうなるか

1)北朝鮮が韓国と合体

韓国と合体すると一般の人は同一民族であるから喜ばしいと思う人が大半である

「よかったよかった」と今までの争いが不幸であったことを言うでしょう

しかし地政学的には日本にとっては都合が悪い

一夜にして8000万人の国ができてしまう。韓国の国内市場は5000万人で日本の半分以下である。そのため国を繁栄させるためには日本と同じで輸出に頼らなければならない。

合体した場合、領土的にも人口的にも一気に大きくなり、10年もたてば1億人になる。多量の北朝鮮の物不足と仕事不足によるニーズの拡大と、人口増加による内需で外国の需要(輸出)に頼ることなく国内需要が急速に大きくなる。内需拡大の景気が始まる。さらに北朝鮮の安い賃金を利用して安い価格で品質の高い商品を全世界に輸出でき、競争力は一段と高くなる。

日本海の海岸線も一気に長くなり、日本海は韓国の物だとより主張が大きくなる。

しかし韓国から見ると、38度線の国境から比べて、中国との陸地国境が一気に5倍に長くなり、今のアメリカよりの国防と軍備を新しい中国国境に向けなければならない。戦車など地上兵器および兵隊を5倍にしていくコストがかかる。また現在の国境38度線のように完璧な国境を築くこともコスト的にも中国との外交的にも良くない。

いままでのように韓国はアメリカ寄りは好ましくないとして外交をとるようになる。考えを裏返せば、中国寄りになることである。

半島は自己主張をはっきりしていないと占領されるので,日本見たいに穏便にはいかない。これはイタリアと同じで、強いドイツと同盟を組んだように、自国がどこに付けば得するかを優先した政治になる。「長いものには巻かれろ」になる。

 

中国との直接の国境を持つことは経済的には繋がりやすいし、輸出もしやすい。巨大な中国の市場と友好的に確保したいならば国境の防衛方法は経済活動に従うことになる。

日本はGDP2位から3位に落ちたが、韓国が簡単に抜き去り4位に落ちるかもしれない

 

2)中国が北朝鮮を吸収

中国として北朝鮮は今まで韓国に対しての太い国境でしかなかった土地、つまり緩衝国の地域が中国の領土になった場合どうなるか。つまり、38度線がアメリカと中国の直接の国境になる。38度線がより緊張が高まる線になる。韓国としてはより追い込まれた状態になり、軍事的な政治をしなくてはならなくなる。半島としての宿命である。

現在、中国は日本海の海岸を持っていない。北朝鮮とロシアに阻まれていいる。しかし北朝鮮を吸収してしまうと、日本海の海岸線を持つことになり、中国は防衛として海軍基地を設け艦隊を日本海に展開する。また人口13億人以上を抱える食料をまかなうのに今までの近海の魚は食べ尽くした状態で、日本海が手に入ると、漁民たちはこぞって日本海にやってくる。黄海と同じように魚一匹もいなくなるくらいむさぼり、中国人が住む北朝鮮領域から汚染物が垂れ流しに状態になる。日本の漁民にとってとても好ましくない。中国は警備や防衛として艦隊をより派遣して、日本海は中国の物だと主張し、実行支配にかかる。

日本としても北朝鮮の驚異よりかより大きくなる日本海の驚異に対して防衛の強化をしなければならなくなり、強化すれはするほど緊張は高まる。閉鎖海の日本海は国境線となる。

そして韓国そのものの価値がかなり小さくなり、アメリカに付くのはもうよそうとする感情が国内で大きくなる。しかし中国に付けば中国の経済政策の方針に従う規制がかかり、経済的には乗っ取られ、利用されることになる。

半島国家の宿命がより顕著に現れる。

つづく

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