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2021年3月

物づくりの小話し、あれこれ 第109 出来高板と生産管理板

物づくりの小話し、あれこれ(著者 小林弘司様)

109.出来高板と生産管理板

 この1時間にできた生産数は○○個、前の1時間は○○個、計今日の生産は○○○個、この程度
の把握は、どこでもできている。しかし応援も含めて何人で造ったのか?段替え・刃具・検査など
可動率は?後工程の引きに対しての進度は?となると、突然無口になってしまう。
造りすぎであっても、沢山できたら、まず安心しているのである。これは出来高板にすぎない。
 これに対して、引きの速さをベースに基準を定め、その基準(目標)に対して進んでいるのか、
遅れているのか、また生産性はどうか、それらが見えるのが生産管理板である。
 生産管理板は進み遅れのツールの原点である。
仕入先などで、まず良い職場であるかどうかを見るのは
 ①2S(整理・整頓)ができていること。
 ②くり返しの標準作業ができていること。
 ③生産管理板があり、きっちり使われていること。
この見方で、まず間違ったためしはない。

地政学を経営に⑯  デジタル通貨(中国編) お金の流れから見る

中国のデジタル通貨の策略

1)偽のデジタル通貨

中国共産党はいくらでも中国の銀行に偽のデジタル通貨を発行できる

偽札の場合は現物があるので鑑定すればわかるが銀行の口座を故意的に数字を増やすと現物が無いので鑑定はデータの調査しかできない
調査するのは共産党なので共産党配下の銀行は調べないし嘘を言えば成立する

人民元でもドルでも円でも外貨の口座を操作すればできる

今は人民元は外貨と換金できるので、別に外貨でなくてもよい
このお金で外国のものをタダで手に入れることができる
売った外国の企業は口座にお金が振り込まれてくるので偽の数値ではないし困らない
では誰が損をするのか
ドルを発行しているアメリカは勝手にドルを発行されると困るのか?ドル安になるのか?
アメリカからの輸出になるのアメリカの企業は得になる
流通するドルが増えると、より基軸通貨になる
デジタル通貨は偽だと分からない偽札を発行できる

 

2)中国国民からお金を巻き上げる手段(共食い)


デジタル通貨を進めると紙幣が使えなくなる
賄賂や横領したお金が口座に振り込まれてしまうと、共産党に補足されるため現金でもらうしかない
中国の銀行に預けても補足されるため現金の現物で隠し持つか、外国の銀行に預けることになる
中国国内でデジタル通貨が進むと現金が使えなくなるので銀行に入金して使うことになるが、入金した時点で補足され没収される
これで不正で得たお金の隠し財産を共産党は没収することができる
スイスの銀行は共産党員100人でなんと1200兆円分のお金を預っている。しかし最近、スイスは国民投票で預からない方針を出した
では他の外国の銀行は預かってくれるかだが、どの国の銀行も預かってくれない。では札束で保管するのか
札束を中国の銀行に入金すると補足されるので没収される
補足できるデジタル通貨を進めることで共産党は中国の人民から巻き上げることができる

常に歴史的に支配者が困窮すると自国中国人の金を中国の権力者が巻き上げる「共喰い」をする

それでは共産党は崩壊するかというと崩壊しない

人民元はドルや円と換金できるので、デジタル通貨発行で繁栄できる

換金できなくても偽ドルのデジタル通貨を出すといくらでも繁栄できる

通貨つまり為替は「信用」が前提なので資本主義の「信用」をうまく使って共産党に有利に操作することができる

物づくりの小話し、あれこれ 108話 平準化ボックスは後工程を写しだすビデオモニタ

物づくりの小話し、あれこれ(著者 小林弘司様)

108.平準化ボックスは後工程を写しだすビデオモニタ

 後工程の引きにあわして、タクト発生させるためのツールである。
後工程(納入先)が遠隔地で、2時間相当分のかんばんを仮に40枚持ち帰ったとしよう。
その40枚には、いろいろな型式がある。生産しているラインも異なっている。
Aラインで生産しているものが14枚あったとする。
  10分間隔で引き取っているとすると、12舛あるので、1枚/1舛だと、2枚分不足する。
どこか2箇所だけ、2枚かんばんを入れざるをえない。
引取り間隔を8分にすると、15舛となのので、1舛分だけ空きがある。
これが30分間隔での引取りだとすると、4舛しかないので、1舛に3~4枚入ってしまう。
 遠く離れていると、どんなペースで使われているか、時々刻々と解らないので、ライン別に再現
しているのが平準化ボックスである。ちょうどビデオモニタの役をしている。
引取りの間隔が大きすぎて、1舛にかんばんが多く入っているのは、コマ飛びのようなビデオで良
く見えない。
 1舛1枚で、気持ちよく見える平準化ボックス(写りの良いビデオ)にしたい。
そうすると、仕事の進み遅れも、その他の課題も見えてくる。
引取り間隔(運搬の間隔)を極力小さくし、収容数も少なくする。ビデオの写りを鮮明にしていく
ことが1個づくりに繋がっていく。

物づくりの小話し、あれこれ 107話 「まかせている」ってな~に

物づくりの小話し、あれこれ(著者 小林弘司様)

107.「まかせている」ってな~に

 「君にまかせたから」「彼にまかせていますので」「まかせていたものですから…」
よく聞く言葉である。
「まかせる」ということは、権限を委譲するということである。
その上、「不都合があれば、当方が責任をとるので、安心して思いっきりやってくれ」ということ
でなくてはならない。
 ところが、「まかせている」のではなく、放任というか、無関心というか、あるいは本来自らや
らなければならないことを、人に押しつけているケースもある。
こんな時にかぎって不都合があると、責任をうまく逃れようとする。
 こんな風に考えると、「まかせている」なんて言葉は慎重に使わないといけないと思う。
「責任をとるから……」という言葉も、下位職なら「何らかの形で責任を…」と感じることでも、
上位職なら処置できることもあるだろう。
そんなのは「責任をとるから…」という事柄ではない。
「まかせています」「やらせています」は思い上がりかも知れない。禁句とした方が無難。

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