物づくりの小話し、あれこれ 第109 出来高板と生産管理板

物づくりの小話し、あれこれ(著者 小林弘司様)

109.出来高板と生産管理板

 この1時間にできた生産数は○○個、前の1時間は○○個、計今日の生産は○○○個、この程度
の把握は、どこでもできている。しかし応援も含めて何人で造ったのか?段替え・刃具・検査など
可動率は?後工程の引きに対しての進度は?となると、突然無口になってしまう。
造りすぎであっても、沢山できたら、まず安心しているのである。これは出来高板にすぎない。
 これに対して、引きの速さをベースに基準を定め、その基準(目標)に対して進んでいるのか、
遅れているのか、また生産性はどうか、それらが見えるのが生産管理板である。
 生産管理板は進み遅れのツールの原点である。
仕入先などで、まず良い職場であるかどうかを見るのは
 ①2S(整理・整頓)ができていること。
 ②くり返しの標準作業ができていること。
 ③生産管理板があり、きっちり使われていること。
この見方で、まず間違ったためしはない。

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