物づくりの小話し、あれこれ 第113 本当に全部やれるのか?

物づくりの小話し、あれこれ 第113

113.本当に全部やれるのか?

 “かんばん方式は、やれることをやるだけでなく、やるべきことを、「まず、やってみる」という
雰囲気をつくり、現地・現物で粘り強く改善していくことである”言ってみれば簡単だが、
やるべきこと(あるべき姿)が明確に描けないということもあるだろうし、そこに到達するまでに
は、様々な制約条件が横たわっているものである。
 この制約条件は、無くせるものか? 無くせないものか? あるいは、替えられる条件か?など
整理していくことが必要である。
「あるべき姿」だけ追い求めても、実力が伴なわず、挫折してしまうこともある。
「本当に全部やれるのか」の反問も忘れてはならない。
制約条件排除の“こだわり”を持ちながらも、今回は「この姿までもっていこう」というような柔
軟な対応も大切である。
そこまで、辿りつくと、二ーズがより鮮明となり、その先が見えて、あるべき姿に大接近できる。

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