2022年7月
物づくりの小話し、あれこれ 第120 優先順位を決める
物づくりの小話し、あれこれ 第120 優先順位を決める
先に「仕掛けかんばん」と「引取りかんばん」の話しをした。
いつ造りはじめるか、いつ引き取るか、それが判れば良いのである。
もう少し付け加えるとすると、必要なタイミングでの優先順位を決めていくと良い。
優先順位は、日程指示、ボデー着工順序指示、ALC、テレメールなどにも、同じ精神で織り
込まれている。しかしどのタイミングでという点では、結構あいまいであることが多い。
情報と物がセットになっていないこともあるからである。
その意味で、セットになっている「かんばんがはずれたら…」というタイミングは絶妙という
ということになる。
在庫が沢山あったり、インフレかんばんを多く発行したりすると、この優先順位をややこしく
してしまう。また品質不良や先入れ・先出し不可も優先順位を狂わしてしまう。
工程・ラインのしくみ改善とは、「優先順位にこだわり、それを守る」という戦いでもある。
リードタイムが短くなると戦略は勝手につくられる
リードタイムが短くなると戦略は勝手につくられる
先をよんで戦略を考えて準備すると大きなリスクになる
今、実際のニーズが無いのに起きるであろうニーズに対して投資することになる
リードタイムが極端に短くなるとお客様からこんなことできんか?と尋ねてくる
お客様は困っているので時間とお金を投資して出来そうな会社を探す
今、困っているのがニーズである
直ぐに段階的にも実行し、少しでも進むとお客様の検討も進み、お客様のリードタイムも短くなる
上手くいった場合はお客様と繋がりができ、リピートの関係になる・・・・経営で言うところの継続性が向上する
リードタイムが短い噂が広まると別の似た仕事が来る・・・・経営で言うところの売り上げ拡大になる
ニーズが先に存在しているので未来の読みはさほどいらないしリスクは無い
潜在した見えていないニーズを表に引き寄せるのがリードタイムの短さである
極端ではあるが多くの市場調査などいらない
ニーズからやってくる
ノーと言わずやってみますと答えるだけ
戦略が必然とつくられる
いつのまにか、全く異なる会社になっているかもしれません
選択するときに迷った場合
選択する時に迷った場合
女性の場合
どれが素敵かで選択
男性の場合
どれがロマンがあるかで選択
がよい
どれもやる気が出たり賛同を得られやすく、努力するので継続性が出るのでよい
また他者を一瞬で説得するのにもよい
利点欠点で、差し引き利点が最も高いとして決めるのは成果はでやすいが継続性に劣る
それは欠点の部分を制約条件として取り組まず放置しているからである
点数評価の方法で客観的に決めるやりかたは、自分のお気に入りをわざと点数高く評価する項目を考えるので、評価するまえから選択は決めている
ならば初めから素敵やロマンで選択すれば良い
私はどちらかと言えば どれが素敵か で決める
上司が決める方法では、だいたい案が1個の場合が多いし、だいたい手段が悪い行いである
それは上司(中間管理職や雇われ役員)は数値で評価され目標を達成するのに固守するからである
手段は悪でも結果数値が良いのを上司が選択する
数値目標を達成すると手柄は上司がとり、頑張った部下はノルマ達成の当然の行いとしてしか評価されない
達成しなければ、上司は責任を部下にとらせるように保身にかかる
なので選択という決断は実際に行う担当がするのが面白い