1の軽さと後につく単位の重さ

著者: エイム研究所 矢野 弘

物をつくるとき「短時間でいっぱいできた!」 といって生産性が上がり儲かったと思う人が多いでしょう。しかし、つくるということは材料代,工賃,設備,電気など作れば作るほど、お金はドンドン出ることばかりなのです。
 売れれば、お金が入るのですが、売れ残ったり遅れたりすると、お金は出ままなので損をします。

 例えば寿司屋に行ったとします。満腹の仕上げにトロが食べたいと板前にむかって『トロひとつ!』とたのむと、後一口でいいのに、なぜかしら2個出てきます。食べるときは1っ個づつで注文は2個=1丁なのです。これは板前の押しつけですね

 

ところが1人前をたのむと各種1っ個づつだが、8個かためて出てくる。これはお店の「だきあわせ販売戦略」ですなー。
 さらに仕入れをみると儲けようとしてマグロを一匹仕入れ、安くしようとしています。たしかにグラム(g)当りは安いのだが、売れ残ったりすると赤字になるか、ふにゃふにゃのネタを出す事になりお客が離れ、結局儲からなくなる。
 なぜかしら前工程にいくほど同じ『1』なんだけれども後に付く単位が変わって、どんどん大きくなる。

 

物づくりが得意な工場でも同じことが一杯ある。

 

そんなに欠品が心配ならば「定年退職分までつくったら・・・」

 お客様の立場にたったものづくりとは、同じ『1』でも、お客の単位に近づくことなのです。あなたの管理している単位は何ですか?・・・

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