物づくりの小話し、あれこれ 105話 関西のオニグモ、関東のオニグモ

物づくりの小話し、あれこれ(著者 小林弘司様)

105.関西のオニグモ、関東のオニグモ

 クモの種類にオニグモというのがある。普通のクモと同じ様に巣を張って、小さな昆虫を獲物
にしている。巣はアミノ酸でできているので、使用後は丸めて食ってしまう。
ここまでは、クモの1つの習性としてみておけば良いのであるが、以下のところが面白い。
同じオニグモであるにもかかわらず、
関西のオニグモはその日の内に垂れ下ってきた使用済みの巣は食ってしまうが、関東のオニグモ
は一晩おいてから、巣をたべるのである。
なぜ、その差があるのかは、動物学者も言及はしていなかったが、面白いものである。
ジャストインタイムの世界では、関西のオニグモの方が、勝ちのようである。

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