物づくりの小話し、あれこれ 第112 計画の良し悪しとリードタイム

物づくりの小話し、あれこれ 第112.計画の良し悪しとリードタイム

 生産のリードタイムを定義すると、次のようになる。
“素材を使い始めた時から、完成品になるまでの時間”をいう。
例えば、プレスでいうと、
“コイル材を切り始めた時からプレスが終わった時間まで”をいう。
仮に1個流しで、1枚の切断が2秒、プレスヘ運んですぐ加工すれば10秒というなら、リードタ
イムは12秒である。
 それが、切断材を置場に一旦置いて、ロット生産、ロット運搬、で1直分のリードタイムだとす
ると、加工とリードタイムの比率は、1:2400となる。
3日分の在庫を持っていたとすると、1:14400となる。
 この関係を式で表わすと、
    リードタイム = 加工 + 停滞(在庫)
       在 庫 =※マネジメント + 運搬ロット + 生産ロット
となる。上式の※マネジメントとは、後補充生産か? 計画生産か? 平準化がなされているか?
など、計画の良し悪しをいう。
JITはリードタイムを短縮することであるので、やるべきことはこの式から明確である。

 

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