地政学を経営に④ 中国の「一帯一路」の活用方法
国を発展させるには輸出を増やして外貨を稼ぐのが富国になる
企業が稼いだ外貨は国内で使えないので銀行(国の銀行)に両替をたのむ
国は自国通貨を印刷することになり、印刷されてたお金は給料なり部材の購入や設備投資で国内に流通する
ちなみに1万円札は材料原価2円で人件費や設備償却費を入れても4円です
これが経済発展のカタチである。さて、国は両替した外貨がタダ同然で手に入るが国内では使えない
そこでより国が繁栄するために海外に投資して、自国に有利になるように条件を付けて貸し出す
手段としてADB(アジア開発銀行)やODA(Official Development Assistance(政府開発援助))とゆうしくみでつかう
これによって、より輸出が増えて国が繁栄する
中国は日本の経済発展の真似をすべく、世界の工場として輸出を増やしてきた
日本は人件費の安い中国で作ってコストダウンし輸出入して利益を稼いだ。両国ともハッピーでした
中国は、つづいて日本が行っているODAやIMF(主にアメリカ+日本)の手法を真似てAIIB(アジアインフラ投資銀行)をつくった
使い方として「一帯一路」という看板をかかげ、より中国に有利な輸出入ルートを築こうとしている
日本のように相手国が発展するようにしていけば継続的成功になるのですが、中国の場合は建前は日本と同じようですが
実行段階になると自己主義になっています
徐々に各国の威嚇になっている中国を包囲する為に日本は中国周辺国と友好を深めよしとしています
企業もこれに乗って発展を遂げています
さらに中国を弱体化する為に、今行っているのは、中国の外貨を減らしていく手法をとっています
インドネシアの高速鉄道,フィリピンの鉄道,アメリカの高速鉄道,イギリスの原発建設など
どれも日本に勝って投資を始めましたが、全て途中で頓挫したり、キャンセル状態です
マスコミでは日本は中国に常に負けていると政府を批判していますが、実際は中国に外貨を使わせ減らしにかかっています
わざと最初に中国に入札させ面子を立てさせ、途中でいちゃもんをつけ頓挫させます
頓挫後に、「やはり日本製がいいでしょ」と負けるが勝ち状態になります
韓国は既に外貨不足に陥っています。20年前にIMFのお世話なって経済的に立ち直ったのですが、再度外貨不足になってきました
今回、もし破綻した場合に再度IMFが助けるかどうか。もし助けないとIMF以外がたすけないといけません。
中国が地政学的に国境紛争の原因になってはならないので、助けたくなります。すると中国の外貨が瞬く間に減ります。
また、貸したお金が戻って来なくて、借金帳消ししたとしても、もともと両替でタダ同然で手に入れた外貨なので、損をした気分にはなりません
しかし外貨は回収できない為、減ったままになります。
中国はすでにこの状態は分かっていると思います。しかし大看板である「一帯一路」を掲げた以上は習近平にとって面子があるため下ろせません
分かっていながら止められない蟻地獄に中国ははまってしまいました
面積が広く国境が多い国は国内の人を統治するのが困難です。そのため、国外に対して悪人国をつくり富国強兵で愛国心を高めたり、むりやりでも経済発展の状態をつくらなければ政府(共産党)の指示が得られません
その特徴を突いて外国が中国を利用しようとします。地政学的にしょうがない状態で、今の領土が今のカタチである以上は、永遠に弄ばれることになります
しょうがないし、ずるいですね~
中国としては地政学的に「一帯一路」として戦略を組んだつもりでも、弱点として弄(もてあそ)ばれます→「一帯一弄」になってしまう
政府としては良い方法ですが中華の人民からすると市場開放し外国と自由に貿易をしたく願っています
するとロシアのように国境周辺の地域は分離独立したほうが、つまり自ら緩衝国家を作った方が良い事になります
独立国家ですが通貨を人民元にします(〇〇人民元)
ついでですが、北朝鮮は緩衝国家として必要がなくなり南北統一ができます
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.e-terakoya.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/290