整理整頓を5Mで(その1)

整理整頓を5Mという考え方でやってみましょう(その1)

 

・マン、:人

・マシン  :設備

・マテイリアル:物

・メソッド  :方法

・メジャ-メント:物差し(指標)

 

それぞれは時間が経つと現在に適応できなかったり、扱いにムリやムダがあったりします

特に今回はメジゃーメントの指標についてお話しします

代表的な現場指標として生産性で使っている能率があります

標準工数にたいして実績の工数で割った値です

もともと標準工数は販売価格を見積もる時に原価の計算で活用します

設計変更やジグ化や自動化の進み具合で標準工数は変更していきます

改善で工数削減した場合は能率の値は良くなりますが、自動化して人の工数が少なくなっても、自動化による標準工数の削減で能率は良くなりません

また、どんどん改善して実際の工数と標準工数が乖離してくると、原価計算上、標準工数は変更します

すると突然、能率という指標は悪くなります。標準工数を変更されては基準が動いてしまうので良い悪いが見れません

このように素性が悪い指標は生産性の指標として使えません

経理上は実績をとって、原価計算しないといけない為、経理の要求で現場はデータを提出しつづけていますが、現場としての指標にはなりません

過去からずっと計算して出てくる指標に経理から問い詰められては、現場は不満がたまります

数値的に良くする為に、本来、監督職で作業しない人が作業して、その監督職の工数を省いて、ごまかすことをします

指標そのものが悪人をつくるきっかけになります

その他素性の悪い指標として、

・生産計画達成率→月末になんでもいいから、できれば高値のもの作って生産高を増やす(在庫が増える)

・不良率→生産量の分母が多いと勝手に良くなる

・納期達成率→早めにつくって溜める

このような指標を整理していかないと、いくら5S活動しても儲からないし、企業文化も良くならない

 

ページ上部へ