遠くの目標に向かって今から出す一歩一歩

著者: エイム研究所 矢野 弘

利益を上げ続けているということは社会的に必要とされている証拠です。赤字会社は社会に要らないんです。ただ単に利益を上げるのは簡単です。資産を売って首切りをして、レートの安い外国にいくか、安い人を雇えばその年は大きな利益を生む。ただし長続きはしない。1年単位の決算で利益を見てはいけません。日々の継続的な行いが見えなくなります。
 企業行動は遠くの目標に向かって今から出す一歩一歩が大切です。積み重ねが継続性であり大きな目標をも達成する方法でもあります。

 

目標の設定は3歩先まで構想して、そこから2歩下がった構想部分で実行目標を設定します。
目標設定と行動は登山と同じです。頂上を見ながら歩いたりすると踏み外します。
足元を見ながら一歩一歩昇っては、一度止まって、次のルートの構想や昇り方を考えて、また目の前の足元を見ながら一歩一歩進みます。やがて頂上に上り詰めます。

 

頂上に上り詰めると、今度は下山です。下山は後戻りではありません。目標達成のためにやりすぎたことや悪いことをした始末をしないといけません。山を昇る過程でのゴミや機材を下ろしていかなければなりません。志が現れる行為です。どんなに頂上に昇って目標達成しても無事に帰れるまで不安です。達成感は下山するまで善い行いをしたかで感じるものです。他人からどのように見られているかが評価です。
単なる自己満足の達成感では次の目標のための協力者は現れません。

下山の行いは次の山に昇るための始まりです。

 

 

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